エンリッチメント大賞授賞式に参加してきました!

2014年12月6日に東大弥生講堂でおこなわれた、市民ZOOネットワーク主催のエンリッチメント大賞授賞式に参加してきました。

エンリッチメント大賞は、エンリッチメントに取り組む人や施設・取組を応援し、来園者の動物園に対する意識を高めることを目指して作られた賞で、2002年より毎年開催されています。今年はわたしたちSHAPE-Japanともかかわりのある、安佐動物園のオオサンショウウオでの取組と宮崎市フェニックス自然動物園の類人猿舎の取組が受賞しました。(宮崎市フェニックス自然動物園のエンリッチメント紹介記事はこちら→(1)(2)(3)

SHAPE-Japanからは山梨と、(主役のひとりでもある)田口が参加して、活動のアピールをさせていただきました。

 

受賞者・審査員のみなさま:おめでとうございます。

 

授賞式では、東京大学名誉教授の正田陽一先生の開会あいさつから始まり、いわき明星大学の岩田恵理先生の基調講演、大賞を受賞された安佐動物公園の田口勇輝さん、奨励賞の宮崎市フェニックス自然動物園の郡健一郎さんのお話と続きました。岩田先生は、環境エンリッチメントの効果がでるメカニズムを、脳の神経細胞のお話や、実験動物を対象とした研究などを元にわかりやすくお話されました。その後、受賞者講演に入り、田口さんは、安佐動物園のオオサンショウウオでの繁殖についての取組から、繁殖生態の理解のための野生・飼育下での研究に熱心に取り組んでいることをお話されました。郡さんは、チンパンジーやオランウータンが道具使用やブラキエーションなど多様な行動を発揮できるように、日々継続しておこなっているエンリッチメントを紹介されました。おふたりとも、対象動物への愛情や世界をリードしていく決意、日々の観察を元にした創意工夫の精神などが感じられる刺激的なお話でした。

 

そして、これらの講演の後にSHAPE-Japanの活動もみなさんの前で紹介させていただきました。今回の機会からFacebookやtwitterを新たにフォローしてくださった方もおり、ありがたい限りです。

登壇させていただきました。

 

すでに13回目となったイベント会場に集結した、多くの動物園・動物が好きな方々から、たくさん勉強させていただきました。

 

市民ZOOネットワークのみなさま、どうもありがとうございました!

 

(山梨 裕美)

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