事務局メンバー 萩原

萩原慎太郎 Shintaro Hagiwara

現在、福山市立動物園に管理員(飼育員および学芸員)として勤務。東海大学修士(農学)

在学中は動物行動学研究室、草地生態学研究室に所属し、ブロイラーと地鶏(ともに肉用鶏)の行動特性の解明、動物福祉を考慮した飼育環境に関する研究をおこないました。その他、シカにおける農作物防除や褐色和種(赤牛)の行動に関する研究などについても、共同研究者として携わりました。現在は、福山市立動物園で国内唯一のボルネオゾウや、ネコ科動物、小型草食動物、鳥類(猛禽などのトレーニングを含む)を飼育する傍ら、学芸員としても従事しています。また、アジアゾウのエンリッチメント研究や認知研究をおこなっています。ちなみに、2014年にはボルネオ島にゾウの保護活動と観察に行きました。

【これまでの主な研究】
・ブロイラーおよび熊本種、天草大王(地鶏)における床環境や飼育面積の違いが行動におよぼす影響
・ブロイラーおよび熊本種、天草大王(地鶏)における飼料形状の違いが行動におよぼす影響
・ブロイラーおよび熊本種(地鶏)の発育段階における飼料の嗜好性に関する影響

萩原慎太郎ら(2011)オガクズ床と牧草床環境がブロイラーおよび熊本種の行動に及ぼす影響,日本暖地畜産学会,54,5‐14.

【現在おこなっている研究】
・アジアゾウにおける飼育環境が行動及ぼす影響
床材や面積、遊具、給餌方法など飼育環境を構成する多くの要素がアジアゾウの行動にどのように影響しているのか?
・アジアゾウにおける行動の左右差に関する研究
多くの動物で見られる右利き、左利きなどの行動の左右差を研究し、トレーニングやエンリッチメントへの応用を検討
・群飼育におけるボタンインコの繁殖に関する研究
一般的にペア飼育が主体のボタンインコですが、野生では群れで生息するので、群飼育下での産卵やふ化について調査

【競争的資金など】
・平成25年度京都大学野生動物研究センター 共同利用共同研究 『飼育面積および飼料給餌法の違いがアジアゾウの行動に 及ぼす影響に関する研究』
・平成26年度日本学術振興会 科学研究費補助金 奨励研究 『飼育下のアジアゾウにおける体の“利き側”を利用した新訓練法の検討』
・平成26年度京都大学野生動物研究センター 共同利用共同研究 『飼育下のアジアゾウにおける体の“利き側”を利用した新訓練法の検討』
・平成27年度日本学術振興会 科学研究費補助金 奨励研究 『飼育下アジアゾウにおける行動の左右差を用いた物体認知能力の解明』

その他、ときおり福山市立動物園の飼育員ブログで、活動紹介をしております。

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