Buenos dias!!
3回に渡りお届けしてきた第13回国際環境エンリッチメント会議レポート、最後は会議の後に一泊二日で訪れたコロンビアの自然をご紹介します。
今回は、南米のサルの研究者,Xyomara Carreteroさんに調査地であるSan Martinの森を案内していただきました!
San Martinは,Bogotaの南東にある地域です。
標高が2600mのボゴタ市よりも低く、到着すると一気に熱帯気候に変わりました。
到着した日の昼夜、そして翌朝の3行程それぞれで様々な動物に会うことができました。
まずは,Xyomaraさんの研究対象である コモンリスザル(Saimiri sciureus) !!
カザリティティ(Callicebus ornatus) !!
オオアタマオマキザル (Sapajus macrocephalus)!!
アカホエザル (Alouatta seniculus)!!
なんと、このSan Martinの森に生息する4種のサルに会うことができました。
(残念ながら、ヨザルを発見できず…)
そして、筆者大興奮の…
お、オオ…オオアリクイ!!
実はその直前に、フェンスに引っかかった黒い毛を発見しており、Xyomaraさんが「これはオオアリクイの毛よ」なんて言っても僕らは半信半疑。
「またまた~」なんて言ってたら、ほんとに出てきた。
ちなみにサル類やオオアリクイを見かける道中,我々はこんな森の中を歩いておりました。
ちなみにオオアリクイは下のように開けた場所で,
(赤丸内にオオアリクイ)
観察することができ,この後奥の林の中に消えていきました。
そして、鳥類も!
クロコンドル !!
ベニヘラサギ !!
カンムリオオツリスドリとその巣!などなど、次から次に様々な出会いがあり、本当に気の抜けない状況でした。
それから,オオアリクイの歩いていた道を見ると
ハキリアリがせっせと頑張って巣まで葉を運んでいました!
こんな「豊かな」南米の環境,素晴らしい!!…て思いますよね。
でももちろん日本の自然環境も同じようにさまざまな生物が生息しています。
私自身,もっと日本の自然環境にも目を向けていかなければ,と感じました。
そして、最後に…Xyomaraさんの調査地の森のすぐ近くにもパームオイルのプランテーションが広がっていたことが印象的でした。
地元の方は 「あまりよくないことは分かっているんだけどね…」とおっしゃっていました。
つい豊かな自然環境に目がいってしまいますが、そこには常にその地域にくらす人々の生活があることも感じました。
都市部に生活している立場として、まだまだ考えなければいけないことがあるということを実感しました。
さて,長きに渡ってお伝えしてきたICEEコロンビアレポートもここらでお開きとさせていただきたいと思います。
お付き合いありがとうございました!!
京都市動物園
岡部光太