第6回環境エンリッチメントワークショップ@京都水族館を実施しました!

2026年6月3日~5日に、京都水族館でのワークショップを実施しました。
SHAPE-Japanとしては水族館でのワークショップは初開催でした。6月3日はまさかの台風が本州にやってくる日と重なり、どうなることかと数日前からひやひやしていましたが、無事に終了しました。
現地参加者は北海道から沖縄まで色々なところから来ていただきましたが、欠席は0!皆さんの熱量を感じました。

今回の対象となる動物は、ハンドウイルカ・ゴマフアザラシ・ケープペンギン・ミナミアメリカオットセイでした。全国から41人、6チームに分かれて、環境エンリッチメントの計画から実践、評価、そしてチームによっては再調整までのプロセスを体験しました。

6月3日の午前中には、まずはケープペンギンとイルカについての講演です。京都水族館の藤本さんから、南アフリカで見たケープペンギンについて、かごしま水族館の柏木さんからは野生と飼育下でのイルカの調査についてお話いただきました。今回のテーマは、生活史をもとにした環境エンリッチメントを考えるというものです。野生そのままを再現するということではなく、動物種にどんなニーズがあるのかなどを考えるにあたって野生での暮らしは重要な参考情報になります。暑いケープタウンでのペンギンの様子や、イルカの行動や認知など調査しないとわからないことが多く、とても興味深かったです。

大山館長からの開催の挨拶
大山館長からの挨拶
藤本さんのご講演
柏木さんのご講演

行動観察についてのお話を少しだけした後は、各チームに分かれて、行動観察や計画に入ります。現場を見たり、準備された材料を確認したり、各チームでアイデアを出し合っていきました。すでに製作の段階に移ったチームもありました。

ペンギンチーム話し合い
オットセイチーム話し合い
製作風景

翌日6月4日は、引き続きチームごとの取組でした。午前中には完成したチームもあり、チームによってはさっそく展示エリアに取り付けて第1回目の観察を行いました。その後、改良してもう1度取り付けて観察をすることができたチームもありました。環境エンリッチメントのSPIDERモデル(Setting Goal: 目標設定、Planning:計画、Implementation: 実施、Documenting: 記録、Evaluating: 評価、Readjusting: 再調整)がありますが、これらのうち少なくとも評価まで、チームによっては再調整までのサイクルまで行ったということになります。

イルカの行動観察
製作風景
設置風景

各チームの製作したエンリッチメントも、創意工夫がいっぱいでとても楽しいものでした。初めて見たエンリッチメントに緊張気味の動物もいましたが、積極的に探索するなどの行動も見られました。動物園では当たり前に使われているものでも、水族館ではあまり使用されていない、消防ホースやケーシングなどを使って作ったエンリッチメントも動物に活用されていました。新たなエンリッチメントができあがっていく様子には、とてもわくわくしました。なお、当日は、動物が近づかなかったものでも、2日目には使用したものもあったようです。予想はしていたものの、慣れるまでには時間がかかる種・個体もいるようでした。

オットセイとエンリッチメント
アザラシとエンリッチメント
ペンギンとエンリッチメント(直後は緊張気味…)

京都水族館の皆さんにはとても柔軟にご対応いただき、準備から終了後まで本当にお世話になりました。
行動観察のシートも、全国の水族館職員さんが作ったもので、京都水族館をはじめ水族館の方々の環境エンリッチメントへのモチベーションによって成り立ったワークショップでした。水棲動物のエンリッチメントは、まだまだたくさん議論することがありそうです。これからもたくさんの方々と考えていければと思いました。

結果のまとめ
イルカチームの発表
京都水族館賞はアザラシチーム!

ご参加いただいた方々、企画の準備から実施、終了後までご協力いただいた多くの方々に心よりお礼申し上げます。

集合写真

山梨

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