常同行動

【Stereotypic behavior】

飼育動物の異常行動として多くの動物種で報告されているもののひとつです。同じ行動を定型化したパターンで何度も繰り替えしますが、その目的や機能ははっきりとしないものを指しています。たとえば、同じ場所を行ったり来たりする常同歩行や、同じ場所で左右に揺れ続けるロッキング行動などが挙げられます。単独飼育や狭いスペースでの飼育など、その動物種にとって理想的でない環境で発達すると考えられており、適切ではない福祉の指標として用いられることも多いです。そのため、常同行動の発達を予防し、常同行動の頻度を減少させるためにも環境エンリッチメントが重要です。常同行動が一旦定着すると、一見望ましくない環境要因が何もないときにも発現することも多く、またすでに定着した行動をなくすことは非常に困難です。そのため、常同行動は動物の福祉状態を類推するひとつの手段にはなりえても、それだけで判断することには注意が必要な場合があります。

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