第25回日本飼育技術学会に参加してきました!

3月3-4日におこなわれた第25回日本飼育技術学会に呼んでいただき、参加してきました。

大荒れの天気だった昨年と異なり、今年は天気にも恵まれ、200名ほどの人が集まりました。

今年のテーマは「飼育下生物の栄養・飼料について考える」でした。

飼育担当者や獣医師、大学の研究者、飼料会社の方などが、餌や栄養に関して話をしました。草食動物の栄養生理の話や、飼料の製造の話、食虫動物や猛禽類、カメ、魚類などの栄養や飼養環境の話など、幅広い動物種にわたる内容でした。それらの発表の中で、栄養が偏ったりすることや、ストレスや運動不足などから、病気につながる場合がいくつか報告されていて、エンリッチメントが動物飼育に欠かせない存在であることも再確認しました。

 

 

SHAPE-Japanからは山梨が参加し、餌…つながりということで、「採食エンリッチメント」について話題提供してきました。採食エンリッチメントの基本から、国内外の環境エンリッチメントの実例、動物園の展示とのからみ、今後の展望などをお話しました。その後の総合討論では、常同行動についての考え方や、捕食-被食関係にある動物種の展示や野生復帰を見据えた採食行動についてなど、ディープなところまで議論がすすみ、とても有意義な場になりました。

 

オーガナイザーのみなさま、話題提供者・参加者のみなさま、どうもありがとうございました!

2日間にわたるさまざまな場面で触れた議論の中で、エンリッチメントに関してまだまだ議論するべきところや可能性を追求するべきところなどたくさんあるように感じました。

これを機会にお話しできた方が多く、刺激を受けました。これからより幅広い動物種のエンリッチメントについてSHAPEから情報提供できるようにがんばります!

 (山梨裕美)

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